自暴自棄

秋葉原での通り魔事件は、多くのことを語りかけてきた。

１．”勝ち組”と”負け組”とに分けられた２層社会の、”負け組”にいると自覚した青年の心のもがき。
２．同様の事件を防ぐための行動のありかた。
３．倒れた人を救護する姿とそれを写真に撮る姿。
４．いつものとおりに、両親を引きずり出すメディアのありかた。
５．花をたむけ祈る姿。

その他にも様々な事象を浮かび上がらせ、提起した事件だと思う。
今日は、１について思うところを書いてみたい。

”勝ち組”と”負け組”いやな言葉ですね。
まったく思いやりのない、鼻につく言葉だ。
人が持つ「高慢さ」が色濃く表れている。

経済で人を測定し、見た目で人を測定し、学力で人を測定する。
これを変だと思うからこそ、数年前にSMAPが歌う「世界にたった一つの花」が流行ったのではなっかたのだろうか？

人は誰でも不安を感じる。
職が不安定だ。収入があがる見込みが低い。彼女ができない。認めてもらえない。
だから一所懸命に働き、学び、抜け出そうとするのだと思う。
そこに目標がうまれる。

でも、世間は冷たい。
平気で”負け組”のレッテルを張り付ける。

派遣会社で働いている人は、”負け組”なんかじゃない。
フリーターは、”負け組”なんかじゃない。
お金が無くても”負け組”なんかじゃない。

本当の幸せな家庭について。
本当の幸せな社会について。
本当の幸せな人生について。
一人ひとりが、考えてみるべきじゃないかな。

自立支援策もいいけれど、あたたかい言葉が欲しいね。

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